イースタンカンファレンス
NBA 2019−2020シーズンのイースタンカンファレンスでは混戦が予想されます。前年優勝者のラプターズがエース レナード選手とシューターのグリーン選手をトレードで放出した事で戦力がかなり落ちた点、他チームのルーキー達の活躍でチームの底力が上がっているのが要因です。
1位バックスから5位76ersまで僅差で直接対決が順位を決める大事な試合になってきます。
12月5日にセルティックス ホーム、TDガーデンスタジアムで上位2チーム、マイアミ・ヒートとボストン・セルティックスが直接対決しました。
セルティックスvsヒート
2位に位置するセルティックスと4位のヒートはチーム構成が少し似ており、若手中心のスコアラーをベテランが引っ張る形になっています。ヒートにはジミー・バトラー選手がおり、セスティックスにはアメリカ代表キャプテンを務めたケンバ・ウォーカー選手がいてます。
注目のルーキーはヒートの新人王候補に挙げられる、タイラー・ヒーロー選手とケンドリック・ナン選手、マイアミ・ヒートのアウトサイドの得点の要になっています。
一方セルティックスにはアメリカ代表を経験したジェイソン・テイタム選手とジェイレン・ウォーカー選手がいてるので、両チームの若手がどのように得点に絡んでいくかが勝利に大きく関わってくる試合展開が予想されます。
この2チームの激突はかなり接戦になると思われ、プレーオフに進んでも好カードになるので詳細を見ていきましょう。
マイアミ・ヒート スターター
- ケンドリック・ナン (G)
- ダンカン・ロビンソン (G)
- ジミー・バトラー (F)
- バム・アデバヨ (F)
- メイヤーズ・レナード (C)
(ヒート フルロスターとジミー・バトラー選手の特集)
ボストン・セルティックス
- ケンバ・ウォーカー (G)
- ジェイレン・ブラウン (G)
- ジェイソン・テイタム (F)
- グラント・ウィリアムズ (F)
- ダニエル・テイズ (C)
試合内容+ハイライト
予想通り、ケンバ・ウォーカー選手とジミー・バトラー選手がゲームメイクする形で始まったヒートvsセルティックス戦は、前半ヒートがインサイドのアデバヨ選手中心に得点を重ねるのに比べセルティックスはウォーカー選手のアウトサイドシュートの確率が上がらず、第1Q 28ー20マイアミリードでスタートします。
第2Qに入るとセルティックスのテイタム選手の反撃が始まります。アウトサイドからのシュートとキレのあるドライブで得点を重ねます。さらにウォーカー選手の絶妙なアシストがチームの流れを引き寄せ得点差をどんどん縮めていきます。
ヒートもヒーロー選手の3Pやバトラー選手とアデバヨのコンビで得点しますがセルティックスの勢いが止められず逆転を許し44ー52で前半を折り返します。
後半も両者譲らない展開でディフェンスの要であるマーカス・スマート選手を欠場で欠くセルティックスはなかなかリズムが作れない展開でしたが、テイタム選手やブラウン選手がディフェンスでハッスルを見せるとインサイドのテイズ選手がブロックショットを決めるなど徐々にセルティックスムードになっていきます。
ホームアドバンテイジもあり勢いに乗ったセルティックスは3Qの終盤にブラウン選手が左コーナーから連続3Pを決めるなどヒートを突き放しにかかります。
ヒートはバトラー選手を中心にオフェンスを組み立てるもアウトサイドからの3Pの確率がなかなか上がらず、セルティックスの我慢のディフェンスに苦しめられ得点の伸びに欠ける試合でした。
試合終盤はウォーカー選手とブラウン選手に攻め切られ、結果93−112でセルティックスが勝利しました。
(ハイライトをどうぞ!)
Miami Heat vs Boston Celtics - Full Game Highlights | December 4, 2019 | NBA 2019-20
ヒートに勝利したセルティックスはカンファレンス2位をキープ、負けたヒートは5位に転落しました。1戦1戦が大事になるイースタンの混戦は上位チームの直接対決から目が離せない時期が続きます。
ここから連勝して一歩抜けるチームはどこになるでしょうか。
ヤニス選手有するバックスに勝つチームはセルティックスではないかと予想しています。
2008年かなりの盛り上がりを見せたセルティックス対レイカーズがもう一度NBAファイナルで雌雄を決する試合が見たいところです。
リーディング スタッツ
得点
- ジミーバトラー 37
- ジェイレン・ブラウン 31
リバウンド
- バム・アデバヨ 9
- ロバート・ウィリアムズ 3世 10
アシスト
- ケンドリック・ナン 4
- ケンバ・ウォーカー 7
Pick Up プレーヤー ジェイソン・テイタム
今回紹介するのはジェイソン・テイタム選手です。2017年ドラフト3位でセルティックスに入団したテイタム選手。
大学は名門デューク大学に進学しておりわずか1年のみプレーしてNBAへのアーリーエントリーを決意しています。身長2.03mでサイズがある上に動きもキレがありアウトサイドからも得点できるテイタム選手はドラフト前からスカウトの目をひきました。
NBA入団後もルーキーとは思えない活躍でデビュー戦でダブルダブルを記録し、月間最優秀ルーキーにノミネートされました。オールスターの時にはオールルーキー1stチームにも選ばれ、その後セルティックスの主力として出場するようになっていきます。
1998年出身のテイタムはわずか21歳でアメリカA代表に召集され2019FIBA W杯中国大会に出場しました。Uー17,Uー19の代表を経験していたテイタムですが、FIBA2019では予選リーグのトルコ戦で怪我をしその後の試合には出場できませんでした。
アメリカ代表も準々決勝でフランス代表に敗れ、試合に出場出来なかった分かなり悔しい結果になったと思われます。2020年オリンピックにアメリカ代表として来日してくれる事を楽しみにしておきましょう。
シーズンスタッツに注目
2017−2018シーズン
80試合に出場
試合平均
- 出場時間:30.5分
- 得点:13.9得点
- リバウンド:5.0
- アシスト:1.6
- FG%:47.5%
- 3P%:43.4%
2018-2019シーズン
79試合に出場
試合平均
- 出場時間:31.1分
- 得点:15.7得点
- リバウンド:6.0
- アシスト:2.1
- FG%:45.0%
- 3P%:37.3%
シーズンを重ねるにつれ得点とリバウンドがしっかり伸びていますが、FG%が下がっている事が気にかかります。マークが厳しくなってシュート成功率が少し落ちたと感じられますが45%以上を維持できるようにすれば今後もっと活躍していけるはずです。
2019−2020シーズンは12月上旬現在、試合平均21得点7リバウンドを記録していますが、FG%が40.5%に落ちているのでこれからのシーズンはできる限りフリーになってからのシュートセレクションもしくは、リングに強くダンクに行ってもらいたい所です。
アウトサイドから3Pも放ちますが、ディフェンスに距離を詰められた状態での確率はかなり低く感じます。自分のタイミングやフリーで打ててる時は入っています。若手が多いセルティックスなのでディフェンスを崩してからフリーでシュートにいく場面をもっと増やしていく必要があります。
今後、首位バックスや強敵シクサーズとも対決していかなくてはいけないセルティックスは相手の強力なインサイドの得点力に対してFG%で劣ってくるはずなので、そこでどこまで食いついていけるかが鍵になるでしょう。
2020プレーオフに向かってJT(ジェイソン・テイタム選手)にはチームのスコアラーとしての活躍を期待しています。
バスケで使えるセルティックスグッズ