レイカーズ痛い敗戦
ウェスタン1位のレイカーズですが、2月29日に行われたメンフィス・グリズリーズ戦で痛恨の黒星をグリズリーズにつけられました。8位グリズリーズとレイカーズはこのままレギュラーシーズンが終われば、プレーオフ1回戦で激突する事になります。レイカーズとしてはしっかり勝ってプレーオフにいいイメージを持って入りたい場面だったでしょう。
グリズリーズは8位ながら若手が多く、機動力のあるバスケットボールが得意なチームです。特に、新人王候補にあげられるジャ・モラント選手は1年目で、すでにグリズリーズを引っ張る中心選手になっています。レイカーズ戦でも27得点、14リバウンドを記録してレイカーズを倒す立役者になりました。
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— NBA Japan (@NBAJPN) 2020年3月1日
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レイカーズは怪我人の離脱が、グリーン選手のみ、ほとんど万全のロスターで挑んだだけに痛い敗戦でした。グリズリーズのホームだった事でグリズリーズ優位でしたが、レイカーズは勝たなくてはいけない試合を落とした印象を受けました。
渡邉選手も13分出場して3得点、2リバウンドの活躍でした。ディフェンスマンとしてセカンドユニットで起用されている様でした。グリズリーズはシーズン終盤でプレーオフ進出を確実にするために厳しい試合が続く中でチームの士気が上がる貴重な勝利を手にしました。このままモラント選手が大きく崩れずにチームを引っ張っていければプレーオフ進出圏内でシーズンを終えることができそうです。
レイカーズ vs グリズリーズ
グリズリーズは主力、ブランドン・クラーク選手とジャレン・ジャクソンJr.選手が怪我で欠場しました。好調のブルックス選手とモラント選手を中心としたスターターで機動力重視のメンバーでした。
レイカーズはグリーン選手に変えて若手カルーソ選手がスタメンを務める事になりました。ヴォーゲルHCは、レブロン選手と相性の良いカルーソ選手のプレータイムを増やして二人の連携がどこまで高まるか確認したいと試合前にコメントしていました。
スターティング ラインナップ
ロサンゼルス・レイカーズ
- アレックス・カルーソ(G)
- エイブリー・ブラッドリー(G)
- レブロン・ジェームズ(F)
- アンソニー・デイビス(F)
- ジャベール・マギー(C)
メンフィス・グリズリーズ
(メンフィス注目。モラント選手、新人王レース)
試合内容+ハイライト
レイカーズは試合の出だしに問題がありました。最初は4分経っても得点がなく、シュートも厳しい体勢から打たされているものが多かったです。第1クォーターだけでターンオーバーも7回ありました。
グリズリーズは若手らしく良く走っていました。ファーストブレイクからの得点が多く、ホームアドバンテージもありチームの雰囲気も良かったです。モラント選手がドライブからの得点とミドルレンジのジャンプシュートが高確率で決まり調子が良い様に見えました。
レイカーズはミスが多かった印象で、前半はグリズリーズが試合を優位に進めていました。得点が伸び悩むレイカーズでしたが、レブロン選手と、デイビス選手中心にグリズリーズに大きく離されず追いかけていました。前半は46−58でグリズリーズが12点リードして終わります。
後半からはモラント選手が前半の動きを活かして、レイカーズのペイントにドライブしてディフェンスを引きつけてからパスでアシストを演出する場面が多かったです。レイカーズは前半でモラント選手に得点を許しているので、ヘルプに行かざる得ない状況でモラント選手にうまくディフェンスを崩されていました。
オフェンスではアウトサイドシュートがなかなか入らないレイカーズはインサイドで得点を伸ばすも勢いがあるグリズリーズに得点を少しずつ離され、第3Qを終えた時点で20点差のビハインドを強いられます。
第4Qにレブロン選手の得点で一時は10点差まで詰め寄るもレイカーズの反撃は続かず、グリズリーズに再度離されてしまいます。
グリズリーズは、モラント選手のゲームメイクが最後まで良く機能していました。前半から機動力を武器に戦っていたグリズリーズのガス切れが気になりましたが最後まで走りきりました。
結果88ー105でグリズリーズがレイカーズを下しました。モラント選手も試合後のインタビューで"今日の勝利の要因は活気に、リバウンド、ディフェンス、ブロックショットを48分間頑張った事"とコメントしていました。
グリズリーズはバランチュナス選手がダブルダブル、22得点、20リバウンド、レイカーズの強力なインサイドを相手に20リバウンドを記録した事はチームの勝利に大きくつながりました。ブルックス選手も24得点でアウトサイドからよくシュートを決めていました。
レイカーズはレブロン選手が19得点、デイビス選手15得点と中心の二人の得点が伸びていませんでした。インサイドでリバウンドは取れているが、アウトサイドシュートが決まらず得点も伸びていない印象でした。オフェンスの組み立てとパスミスやドリブルミスからのターンオーバーが目立った所が敗因だと感じます。プレーオフに向けてチームでオフェンスのエントリーをもう一度確認する必要があると思います。今後の改善に注目です。
Los Angeles Lakers vs Memphis Grizzlies Full Game Highlights | February 29, 2019-20 NBA Season
スタッツ リーダー
得点
- レブロン・ジェームズ 19
- ジャ・モラント 27
リバウンド
アシスト
- レブロン・ジェームズ 10
- ジャ・モラント 14
2月を終えてレイカーズ首位、バックス首位
The updated NBA standings through the end of February! pic.twitter.com/FtlvCej6nw
— NBA (@NBA) 2020年3月1日
2月を終えた時点でのNBA順位表です。ウェスタンもイースタンも首位は変わらず独走状態に入っています。特にイースタン首位のミルウォーキー ・バックスは強く、すでにプレーオフ進出決定で黒星も10以下でシーズン70勝以上を記録できるペースで勝っています。
レイカーズも2位ナゲッツとゲーム差を開けていますが、バックスと比べると少しチーム力が劣る様に感じます。グリズリーズの敗戦を踏まえて、シーズン終盤でもう少しアウトサイドからのオフェンスに改善が必要だと感じました。
約残り1ヶ月のNBAレギュラーシーズンの見所はプレーオフ進出圏内の8位争いになります。ウェスタンは2019プレーオフでカンファレンスファイナルまで勝ち上がったトレイルブレイザーズが11位、20年以上連続でプレーオフ進出を記録しているポポビッチ監督率いるスパーズが10位、ドラフト1位ザイオン選手が復帰して勢いがあるペリカンズが9位に位置しています。
8位グリズリーズを入れた4チームによる最後のプレーオフ進出シートをめぐる争いが激しくなりそうです。12位キングスと13位サンズもチーム力が高くキープレーヤーが好調ならばプレーオフ争いに入るでしょう。
イースタンでプレーオフ進出力があるのは、8位ウィザーズと9位ホーネッツだと感じます。7位マジックと8位ネッツの座を狙っています。しかし、マジックとネッツもリーグで勝ち星を連続で獲得できる力があるチームなので終盤のプレーオフ争いは見応えがありそうです。